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製造拠点がベトナムへシフト メイバンク（Maybank）は米中貿易戦争でベトナムシフトが加速
5月9日、メイバンク（Maybank）はシンガポールにおけるアジア投資会議 2019 で、米中貿易戦争によって、ベトナムへの生産・製造拠点のシフトを加速すると発表しました。
米中間の貿易戦争が深刻化するにつれて、ASEANは2つの米中の緩衝材という立ち位置です。米中貿易戦争による最大の影響は、中国からASEANへ、製造拠点のシフトが加速しています。特に、消費財、電子部品、自動車、自動車部品の製造拠点のシフトは顕著です。
製造業者を対象とした、メイバンクによる2018年製造拠点アンケート調査では、中国を拠点とする製造業者のうち、少なくとも20％が、組立ラインをASEANにシフトすると回答しました。
アジア投資会議に中国最大手ICBC（中国工商銀行）参加へ
アジア投資会議は、これまでASEAN投資会議と呼ばれ、ASEAN各国の主要関係者が主催する会議でした。アジア投資会議 2019ではアジア、イギリス、アメリカ各地から240人のファンドマネジャーが集結します。推定総運用資産は11兆ドルで、主なトピックは持続可能性への投資、貿易、IT、5G、ASEAN観光業についてです。
今年は主催パートナーとして、世界で最大の銀行、中国工商銀行（ICBC）を迎えました。ICBCは総資産4兆ドル、従業員は約50万人と、今や誰もが知る世界最大の銀行です。
中国の大手金融大手がASEANでカンファレンスを共催するのは今回が初めてです。米国との貿易が急増している中で、ASEANとのビジネス関係を強化したいという中国の方向性を明確に示されました。
中国とASEANの貿易関係に関する開会セッションで、メイバンクのASEAN地域統括エコノミストのチュア・ハク・ビン氏は、ASEAN地域でベトナムが製造拠点シフトの最大の受益者になるだろうと強調しました。
「ベトナムは世界的な電子機器のバリューチェーンにより密接に繋がっています。さらに、ベトナムは中国製品に課される米国関税の引上げにより、潜在的な貿易の恩恵を受けるだろう」とビン氏は述べました。
米中貿易戦争 ベトナム、韓国、台湾エリアは好調、中国輸出は減少へ
これ以外の報道でも、ベトナムシフトは叫ばれています。中国の代替として、韓国、台湾シフトも顕著に見られています。
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