韓国のフードデリバリー会社がベトナムでサービス

韓国のフードデリバリー会社がベトナム現地企業買収へ

韓国国内1位のフードデリバリー・アプリ「配達の民族（배달의민족）」を運営する Woowa Brothers（우아한형제들）が、ベトナム現地企業Vietnammmを買収しました。

韓国のフードデリバリーで圧倒的なシェアを誇るWoowa Brothers は、ベトナム現地子会社Baeminを通じて2月にVietnammmを買収しました。買収後の同社のシェアはベトナム国内3位となります。

2011年2月に設立されたVietnammmはベトナムのフードデリバリーサービスにのパイオニアです。2015年12月8日、Vietnammmはベトナムの競合他社であるfoodpanda事業を買収しています。

韓国のフードデリバリー Woowa Brothers 「配達の民族」とは

2010年に設立されたWoowa Brothers は、フードデリバリーアプリ「配達の民族」を展開し、韓国のフードデリバリーアプリの最大手です。

Woowa Brothersによると、月々の注文数は、2018年7月には2000万件を超え、2015年初めの500万件から大幅に増加しました。また、同期間に、アクティブユーザーが、月間300万人から800万人に増加しました。

また、Woowa Brothersは2018年に3億2000万ドルを調達し、企業価値は26億ドルとなりました。現在、ベトナムを含む海外市場の展開を加速させています。

ベトナムのフードデリバリーベンチャーVietnammm（ベトナムエムエム）とは

Vietnammmは、400店舗以上のレストランをインターネット上に掲載しており、月に20,000件以上の注文を処理しています。VietnammmのCEO、Jochem Lisserによると、当初はほとんど外国人ユーザーでしたが、今ではベトナム人ユーザーがシェアを占め始めています。

Vietnammmはベトナム、ホーチミンで事業を始め、現在ハノイとダナンでも展開しています。Vietnammmはホーチミンでは、圧倒的なシェアを誇っています。

ベトナムに駐在している日本人からは、「色々な用途に使える」、「あまり英語やベトナム語ができなくても簡単に注文することができる」、「誰でも気になるレストランの料理が楽しめる」と認められています。

Woowa Brothers がホーチミンでフードデリバリーサービス開始

韓国の誰もが知るWoowa Brothersは今月内にベータサービステストを完了させ、来月初めにはベトナムで食品配達サービスアプリを立ち上げると発表しました。将来的には、ベトナムの首都ハノイを含むベトナム国内各地の主要都市でサービス展開こととしていますが、ベトナム最大の経済圏のホーチミン周辺からサービス展開することを発表しています。

Woowa Brothers は、ベトナムで「Baemin（配達の民族）」に続いて、「Baemin Fresh（外食配達サービス）」、「Baemin Cook（生鮮食品配送サービス）」などのコアビジネスを今年本格展開していく予定です。これらのコアビジネスをより有機的に結合し、シナジーを最大化していきます。

Grab Food（グラブフード）がベトナムでフードデリバリーサービスへ

2018年6月、GrabFood（グラブフード）がベトナムでデリバリーサービスを開始しました。2019年1月の時点で、Grabの注文数は昨年と比べて25倍へと急増しています。

ベトナムのフードデリバリーサービスへの需要が高いと、ベトナム現地の経済評論家は述べています。ベトナムの市場調査会社GCOMMによると、600人のフードデリバリーアプリユーザーを対象とした直近の調査では、99％のユーザーが月に2〜3回フードデリバリーサービスを利用していると、回答しました。

ベトナムのフードデリバリ―市場は、2020年に3800万ドルに達すると予想されています。

今回は、ベトナムのフードデリバリー市場のニュースをご紹介しました。ベトナムでは、日本よりも規制が緩いため、ITを活用したシェアリングエコノミーが盛り上がっています。特にウーバー（Uber）からアジア事業を引継いだ、ライドシェアを展開するグラブグループには注目で、ソフトバンクビジョンファンドも出資しています。