ベトナム小売業の現地事情とショッピングモールの成長
ベトナムの伝統的小売市場の状況
ベトナムの小規模店舗はソーシャルメディアを通してショッピングモール に挑みます。 近年、欧米スタイルのスーパーマーケットやコンビニエンスストアが急拡大してきました。伝統的な小売市場は、小売業界全体が大きく変貌する中で、リピーター維持のため、新しい方法を模索していきます。
現在においても、伝統的な小売市場・店舗は重要な仕入れ先です。ベトナムが中所得国に移行にともない、小規模事業者はソーシャルメディア・Webサイトを通じて、レストランなどの販売先を探しています。
現在、ベトナムは1人当たりの国内総生産が約2,600ドルと、3,000ドルに近づいています。GDPが躍進している一方、ベトナムの統計局のデータによると、伝統的な市場の数は5年前とほぼ変わらず約8,500です。
ハノイ中心部の賑やかなGiang Vo市場は、その場で生きている魚や鶏を処理し提供してくれるため鮮度の良さが人気です。これは、冷蔵された肉や魚を提供するスーパーマーケットとは対照的です。
35歳の銀行従業員で、2児の母であるNguyen Hoai Thuは、スーパーマーケットよりも種類が豊富で20〜30%安い伝統的な市場で、ほぼ毎日買い物をすることを述べました。
2018年に調査会社Nielsenによって行われた調査によれば、平均してベトナム人は月に約19回、伝統的な市場へ訪れています。一方、スーパーマーケットやコンビニエンスストアで買い物は約月10回です。
ショッピングモールの成長(ビングループ・イオンモール)
ショッピングモールは近年急成長しています。
ベトナム統計局によると、2017年のベトナムのスーパーマーケット数は1,000店舗ほどでしたが、中流階級の上昇により需要が拡大しています。ベトナム最大の小売業者であるVingroupは、2020年までに、スーパーマーケットの数を200に、コンビニエンスストアを倍の約4,000店舗以上にすることを計画しています。
新鮮な肉と魚をその場で処理・販売を行う伝統的な市場と対照的に、スーパーマーケットでは製品を包装して販売します。欧米に近い販売スタイルへと変わる小売業界は外資からの関心を引き付けています。昨年、日本の商社住友商事がベトナムのスーパーマーケット事業に参入し、イオンモールはショッピングモールの店舗数を増やす計画をしています。
小売市場は賃料が問題 (セブンイレブン・フジマート)
7%程の堅調な経済成長率にもかかわらず、小売市場は激戦のセグメントです。現地メディアによれば、ホーチミン市の賃料は東南アジアで最も高く、企業収益が圧迫されています。
セブン – イレブンは、2017年にホーチミンで第1号店オープンした際、3年以内に100店舗を稼働させる計画を発表しましたが、現在30件ほどの店舗しかありません。
フジマートベトナムは「当面は、他のスーパーマーケットではなく、伝統的な市場と競合することになるだろう」との見解を示しています。
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