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ベトナムのビザと外国人の労働許可証の手続き
ベトナムのビザと労働許可証の手続きは、初めてベトナムで仕事を始めるにあたって複雑な手続きです。今回、ベトナムへ長期滞在する際の手順と、外国人が注意すべき点について解説します。
ベトナムに来る外国人熟練労働者の数は着実に増加を示しており、2018年の年末には80,000人を超えました。外国人がベトナムに訪れる理由は、外国請負業者の従業員の場合は、ベトナムへの直接投資(FDI)に係るプロジェクトの設立のためです。これまでに、100以上の各国から外国人を迎えています。
外国人の雇用の許可
製造や事業を運営する上で、現地の人材では満たせない場合、ベトナムを拠点とする企業に、管理者、取締役、専門家として外国人人材を採用することが認められています。他のアジア諸国とは異なり、ベトナム駐在員事務所も直接スタッフを雇うことができます。
外国人の従業員を採用する際は、採用の30日前に企業はベトナムの新聞、オンラインポータルで、ベトナムの求職者に求人内容を公に発表しなければなりません。
これは、外国人人材が必要である証明のため、ベトナム人へ求人を公開します。その後、外国人従業員の労働許可の申請書に記載する必要があります。
ベトナム ビザの種類
ベトナムへ入国するためには、外国人はベトナム大使館または領事館から発行されたビザが必要です。ASEAN諸国の国民は15〜30日間有効なビザを受け取れます。また、80カ国を対象として、30日間有効となるビザをオンラインで受け付けています(e-visa policy)。
ベトナムで長期間滞在するためには、外国人は3ヶ月ビザ、複数回の入国が許可されるマルチビザを申請する必要があります。
労働許可証の手続きと要件
3ヶ月以上ベトナムで働く場合は労働許可が必要です。外国人労働者が雇用を開始する前に、雇用主が労働安全衛生省(MoLISA)へ申請する必要があります。作成までに、最大10営業日かかります。
労働許可証が義務付けられていない場合は、ベトナムで働く前に7日前までに労働安全衛生省へ通知しなければなりません。現在、外国人労働許可証は最長3年間有効で更新できません。会社が外国人労働者の雇用を継続したい場合は、新しい申請書を作成する必要があります。
外国人の労働許可証|申請条件
- 18歳以上
- 職務要件を満たすのに十分な健康状態
- その職務に必要な技術的スキルおよび知識を有するマネージャー、エグゼクティブディレクター、専門家
- ベトナム国内外で刑事訴追、刑事判決の対象になっておらず、犯罪歴がない
外国人の労働許可証|許可終了
- 労働許可証の期限切れ
- 労働契約の終了
- 労働契約の内容が労働許可証の内容と不一致
- 解雇
- ベトナム政府当局による労働許可の撤回
- ベトナムにおける会社、組織、パートナーの業務の終了
- 刑事罰や行方不明と判断された場合
外国人の労働許可証|不要
- 3ヶ月以内の勤務
- 有限責任会社の所有者またはメンバー
- 合資会社の取締役会のメンバー
- 製品やサービスの販売目的でのベトナム訪問
近年の傾向として、ベトナム当局は労働許可は厳しくなってきています。労働許可なしでベトナムで働いた場合、罰せられるか、または15日以内に自国に送還される可能性があります。さらに、雇用者に対して、最大3,300米ドルの違約金が課せられ、3ヶ月間の業務停止命令が指示される場合があります。
テンポラリー・レジデンスカード(一時在留許可証)
1年以上有効の労働許可証を保持している外国人および上級管理者には、一時滞在カード(TRC)を付与することができます。
TRCは、出入国管理局によって発行され、ビザの種類に応じて1〜5年有効です。
TRCを付与された人々は、そのTRCの有効期間内にビザなしでベトナムに出入りすることができます。申請から発行までに、通常5営業日かかりますが、料金はカードの期間によって異なり、60ドルから100ドルとなります。
永住権カード(PRC)
ベトナムでは、合法的な住居を持っている外国人も、永住権カード(PRC)を申請することができます。申請条件は以下の通りです。
- ベトナムのために従事し、ベトナム政府から称号が与えられた
- 外国人居住者は3年以上連続してベトナムに一時滞在し、ベトナム人でベトナムに永住権を持つ両親、配偶者または子供がスポンサー
- 政府から推薦された科学者または専門家
申請から発行までに、通常5営業日かかり、手数料は100ドルです。
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