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中国はベトナムへの海外投資家ランキング一位
2019年に5月までに新規に登録された7つの大規模プロジェクトのうち、5つは中国の海外投資家によるものです。
中国のベトナムへの投資の金額
ベトナム投資計画省のMPIによると、5月20日現在、外国人投資資本は前年同期比69.1%増の過去4年間で過去最高の167.4億ドルに達しました。
香港は、88の国と地域を主導し、50.8億ドルベトナムへ投資しているうちの、38.5億ドルはVietnam Beverageへ充てています。
中国本土からの投資家は20.2億ドル相当の投資を記録し、台湾人は5.8億ドルを投資しました。そのため、中国の投資家は総投資の金額として78億ドルとなりました。
中国のベトナムへのきっかけ
中国のベトナムへのきっかけは米中貿易戦争
米中貿易戦争は中国へ投資の移転を引き起こしました。中国はこれまで、ベトナムに投資はしてきたものの、海外の投資家ランキングとして、3位または4位にとどまっていました。しかし、ここ数年の世界の経済情勢、関税制度の変化、米中貿易戦争によって、日本、韓国、シンガポールのベスト3を一度に追越しランキング1位となりました。
中国のベトナムへの7つの大規模投資
- 38.5億ドル Beerco Ltd
- 2億8000万ドル ACTR tire manufacturing
- 2億6000万ドル Goertek
- 2億1400万ドル Advance Vietnam tire
- 2億ドル Meiko electronics
香港はベトナム企業への投資
香港の投資家は、投資資本の75%をベトナムの既存企業の株式購入に充てています。一方、新規プロジェクト等への投資資本はわずか4分の1でした。これは、香港の投資家が主に「受動的投資」を行い、将来的に株式譲渡、M&Aなどのスキームにより、投資利益を回収することを目的としています。
問題点|中国のベトナム投資
経済アナリストらは、中国からのFDI資本の大部分は、繊維、不動産、製造加工へ集中していると指摘しています。また、中国の投資プロジェクトについて、過去に当初の計画より高いコスト、汚染、低品質、低い技術といった問題が生じていることを、ベトナム国内に向けて注意喚起しています。
ベトナムから見た海外からの投資
ベトナムは海外からの投資を求めていない
ベトナム経済研究所のLe Cao Doan氏は、20年前と違って、ベトナムは現在、積極的に外資を求めてはいないと指摘しています。20年間において、ベトナムは投資資本がなく海外からの投資を切望していましたが、現在はそうではありません。
ベトナムは投資の量ではなく技術・品質を求めている
Doan氏は、海外からの投資資本は経済成長に重要な役割を果たすものの、問題は量ではなく質としています。ベトナム国内で、生産方法に革命を起こし、技術発展に繋がることが重要と述べています。
その上で、ベトナムは中国企業から高い品質を期待することはできないと言及しています。
「中国企業はベトナムの生産方法に変革をもたらすどころか、より脆弱にさせている
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