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ベトナム|成長するフィンテック(Fintech)の市場
世界を代表する4大会計事務所の1つ、Ernst&Young(EY)による「ASEAN FinTech Census 2018」という最近の調査によると、ASEAN加盟国の中で、ベトナムは現在、インキュベーター、研究施設を24施設所有し、2位にランクされています。シンガポールが52施設とランキングをリードしています。
ベトナムのフィンテックの市場
ベトナムは、平均年齢の若さ、消費者支出の増加、スマートフォンやインターネットの普及により、フィンテック開発者にとって重要な市場として浮上してきました。現時点では、ベトナムにおける取引の90%が現金で行われているため、フィンテック企業は主に決済サービスの開発に注力しています。ベトナムのファインテックスタートアップ企業の約47%が決済システムへ焦点を当て、最も活気ある分野となります。
EYによると、ベトナムには現在約77のフィンテック企業があります。
Topica Founder Instituteによると、2016年のベトナムのフィンテックのスタートアップ企業への投資総額は1億2,900万米ドルで、スタートアップ企業へ投じられる資金全体の63%を占めています。
2017年、フィンテック市場は44億ドルに達し、2020年までに78億ドルに達すると予測されています。
フィンテック市場の拡大における問題
ベトナムのファインテックスタートアップが直面する大きな課題の1つは、政府の政策や規制の欠如です。さらに、ベトナムの銀行は、フィンテック企業との取引に消極的です。フィンテックの技術によって、銀行口座を持っていないベトナム人も潜在的顧客とすることができるにも関わらず、銀行の消極的な姿勢は、フィンテックの価値に気づいていないようにも写ります。
EYによると、ベトナムの新興企業の問題として、才能や資金の不足に直面しています。
フィンテック企業による市場の未来
ベトナムのフィンテックの市場について、全体を通して言えることは、フィンテック企業は、市場拡大、収益増加の点においれ、非常に楽観的な未来を見据えています。
EYによると、89%のベトナムのフィンテック企業は、利用者はフィンテックのサービスに非常に熱心であると考えており、87%が今後12か月は、市場は拡大し続けるとの見解を示しています。
ベトナムのフィンテック市場の未来
ベトナムの主要な取引形態が現金であること、スマートフォンの普及が拡大していること、この2点から、ベトナムのフィンテック企業は、消費者向けに支払い決済サービスを提供する絶好の機会を得ています。
フィンテックは、ベトナムにおける成長のポテンシャルが高い分野のため、ベンチャーキャピタルからの多額の資金を引き付け続けるでしょう。さらに、活気のある新興企業は、自社の時価総額の拡大、新技術の発掘のため、合併やM&Aも増加すると予想されています。
フィンテック市場の成長は、投資、新技術、スマートフォンの普及が必要ではあるものの、しっかりとした法的枠組みも必要となるでしょう。ベトナム政府は、フィンテックの台頭に注目し始め、昨年は、フィンテックに関する運営委員会を設立しました。そして、2020年までに現金取引を総取引の10%未満に減らすという計画を発表しました。
ベトナム政府は、今後も、官民が緊密に連携し、フィンテックを含む新技術の獲得、ベトナム市民の情報技術へのアクセス拡大、ベトナム全土に向けてフィンテックの導入を促進するため、積極的な法的枠組みを整備させることが期待されています。
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