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フィッチはベトナム国債 ソブリン債の信用格付けを引き上げへ
フィッチ・レーティングス (Fitch Ratings Ltd.)、ベトナム経済の見通しを「BB」でポジティブと、安定から引上げ
5月9日、世界的を代表する信用格付け会社のフィッチは、ベトナムの国別信用の格付けを「BB」とし、見通しを安定からポジティブへと引上げしました。
フィッチによると、ベトナム経済を安定からポジティブと評価した理由は、経常収支の黒字、政府の債務水準の低下、高い経済成長率および安定したインフレ率から明確と、述べました。
ベトナム政府による債務水準の抑制への継続的した施策により、一般政府債務は2016年の53%から、2018年にはGDPの50.5%へと減少し、2020年には46%にまで減少すると予測されています。ベトナムの公的債務おいても、2016年末に65%に近づいた後、2018年末までにGDPの約58%へと減少しています。
政府債務減少の要因は、国営企業の民営化によって安定した収入、名目GDP成長率の上昇によるものです。2017年69社、2018年は28社の国営企業が民営化されています。
マクロ経済の安定に重点を置いた政策を維持しており、2018年のGDP成長率は2017年の6.8%から2018年には7.1%へと改善しました。一方、インフレ率は目標値である4%以下で3.5%と安定しました。これは、製造業への強力な対外直接投資(FDI)、サービス、農業分野の拡大により、支えられました。
フィッチ ベトナムを急成長・安定国家
フィッチは、 今回のベトナムソブリン債格付けをBBポジティブと変更したことについて、次の通り述べています。
「我々は、2019年には6.7%まで成長が鈍化すると予想していますが、なお目標値の6.6%から6.8%の範囲内です。貿易の開放性が高いベトナムの成長は、世界的な成長の鈍化、ASEAN地域における貿易の変化、米中貿易の緊張の影響を受けるでしょう。それでもなお、ベトナムはASEAN地域、世界において。最も急成長・安定している経済として維持するでしょう。」
重要なことに、フィッチは、ベトナムの国債流動性比率(対外債務返済義務に対する外貨準備高)は、「BB」国債格付けカテゴリーにおいて、中央値をはるかに上回っています。
銀行業務の分野における脆弱性は、国債格付けでマイナスとされています。金融システムの不良債権は依然として過少報告され、実態の資産性は帳簿価格よりも低いと判断されています。しかし、フィッチは過小評価は長期的に改善すると予測しています。
フィッチ ベトナムの安い人件費と米中貿易戦争によるメリット
フィッチによると、輸出型製造業への多額な直接投資が依然として主要な成長要因であるでしょう。製造業の登録資本金は、2017年の159億ドルから、2018年末に166億ドルへと増加しました。
「ベトナムは人件費が低く、外国人投資家にとって魅力的な立地であると判断しています。さらに、米中貿易の緊張が、製造拠点の移転、サプライチェーンの変化、仕入先変更を加速させ、ベベトナムは恩恵を受ける可能性が高いと」と述べています。
※ソブリン債
国債、政府機関債など、中央政府により発行・保証された債券のこと。
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